リノベーションと建て替え その1

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でちょくちょくお話している「リノベーション」という言葉ですが、
簡単に言えば建物を骨組みだけ残して全てやり替えるものです。
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皆さんにおなじみの建物改修のビフォーとアフターの違いを劇的に見せつける某テレビ番組、
それに取り上げられる工事のほとんどは「リノベーション」といって良いでしょう。


少し話は脱線しますが番組に対しての私の考えを書きます(笑)


あの番組に登場する「匠」と呼ばれている人たちですが、
ほとんどが「一級建築士」という肩書きを持った人たちです。

建築士というのは設計や工事監理をしてご飯を食べてる人たちです。
もちろんいつもは自ら工作する事なんてありません(爆)
そして「匠」の中には感心するような人も呆れるような人もいてピンキリです。

ちなみに「一級建築士二級建築士って何が違うの?」と思われるでしょうが、
簡単に言えば設計や工事監理できる建物の規模が違うのです。
ですから一級建築士は常に途方もない規模の物件の設計・監理をしている人が多いのです。
木造建築なら二級の資格があれば十分ですし実際工事に関わる人は二級建築士が多いのです。
現場では一級建築士より二級建築士の方が優秀だと思う人はたくさんいます。
一級建築士には接待や営業が上手な人が多い‥以下省略(爆)
勿論、凄腕一級建築士も多いので変に誤解しないでくださいね。

番組が始まった当初の発表された工事価格は300万円とか500万円等という
ありえない安さの価格でしたが、最近少しは適正に近くなり1500万円〜2000万円
くらいの工事費が多くなってきました。
それでもまともなリノベーション会社では、あの値段では工事できないでしょう。
もし「できる」と言ったら手抜きか工事中や工事後の対応の悪さを疑います。


ではあの価格はどうやって出てくるんでしょう?
理由の一つとしてあの値段には設計・監理料金が含まれていません。
設計・監理や打ち合わせというのはかなり人件費がかかるものなのです。
ほとんど施主さんの意見を聞かずに好き放題設計し、
ギャラももらえるし、TVなので良い宣伝になるという、
ホント建築士には都合が良い番組なのです。
そして匠お抱えの施工業者に先行きの仕事が多くなるからと特価を出させて、
そのままの施主さんに請求する金額として発表してるからなのです。



まともに考えたら工事費は1.5倍くらいはかかると思います。

そして更に仮住まいや2度の引越し費用や家具やカーテンや家電品がかかるはずです。

TVなので番組からそこらへんの費用は出てるんじゃないか?とか言われていますが
どうなんでしょうね?(爆)


ここまで読まれて、そこまでのお金をかけて「リノベーション」をするぐらいならば、
「建て替え」をして新築にした方が良いんじゃないの?と思われるでしょう。


それができない理由もあるのです、
次回
はその辺りを書こうと思います。