リフォームの今後 その2

リフォーム業者と一括りにいっても様々な業種業態があります。
ココでは書ききれませんが、代表的な業者とその特徴を書いていきたいと思います。
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みなさんは、リフォームや改修をしようと思ったらどこに見積もりを頼みますか?
①今の家を建ててくれた業者
②大手ハウスメーカーのリフォーム部門
③大手住宅設備建材メーカーのリフォーム店
④ホームセンターやスーパーのリフォームコーナー
⑤電気量販店や家具店のリフォームコーナー
⑥リフォームショップチェーン店
⑦町の工務店や施工業者や職人
⑧雑誌や折込広告とインターネットで見た業者
⑨親や知人の紹介してくれた業者
といったところが思い浮かぶでしょうか?


基本的に訪問販売に関しては前回
に書きましたが、
イメージや内容が悪いことが多いので選択肢から外します。


①の場合、今の家を建てたところが②や③なら後に書きます。
この場合はデベロッパーや管理会社のことです。
現在でいうリフォームの主流の一つです。
家を建てたといってもそこは建設工事会社ではなく、
会社のリフォーム部署で営業や打ち合わせ調整をし、
下請けの改修建設業者に依頼をするといった具合です。
勿論工事価格はお安く無いですが、
建物のスペックや情報を既に知ってるので余分な現地調査が要らなかったり、
大手企業の名前が看板があがってるので一般のお客さんには安心感があります。


②の場合も①と成り立ちはほとんど同様です。
そして、より積極的にリフォーム事業部として動いてるのが特徴的です。
こちらも現在の主流のうちの一つです。
自社が建てた物件に対してメンテナンス時期が来ると訪問し、
メンテナンスついでに色々なリフォーム提案をしていきます。
これも一般のお客さんに安心と信用を得やすく、
少々工事価格が高めでも依頼してしまう傾向にあります。
しかし新築は新築でリフォームはリフォームなので、
依頼先を揃えたところで別段保証が強化されることは無いというのがほとんどです。
元々違うところで建てた方については高いだけで何のメリットもありませんのでご注意ください。


③は大手メーカーが地域の建設工事業者を囲い込みフランチャイズ化し、
自社ブランド品を全面に出したリフォームを提案してます。
メーカーによってはフランチャイズ店でしか売ってないような、
リフォーム専用商材や工法なんかも売り出したりしています。
ショールームなども完備していますし、大手メーカーの名前があがっているので、
一般のお客さんには安心感が高いでしょう。
しかしそのメーカー以外の商材を、なかなか使用させてもらえないのが難点です。
最近はメーカー同士の提携が進んできていますが、
まだまだこれからの感はあります。
ここもフランチャイズ料や広告宣伝費があるので少々高めなのが難点ですが、
メーカー商材に関しては責任施工になりますので安心感は高いでしょう。


④⑤に関しては、最近色々なところが進出してきています。
特徴としては、店舗で商品を自由に選び、
取り付け+工事や工事に関わる部材費、
を見積もり反映させるところが多くなってきています。
それから家具店系や大手スーパー系に多いのですが、
キッチンや洗面台を海外で安く作らせて商品化しているところもあります。
工事価格や工事内容は下請けを安く叩きまくっている分、不安感はぬぐえませんし、
まともに工事管理をしてないので恐ろしい面もありますが安いのは安いです。
取扱いが有名店だからといって、建設業者のような保証を望むのは非常に危険だと思います。
正直、ちゃんと対応してもらえないのではないでしょうか。
安い輸入商材を使って施工業者任せで施工しているので、
工事の際、急に「この状態では取り付けできない」などど言うこともありえます。
安いのは安いですが販売してる店舗はしっかり儲けています。
決して「お値段以上」ということはないということを十分理解した上で依頼しましょう。


⑥は前回
に少しお話したリノベーション専門業者ではなく、
部分的な細かいリフォームを得意としている業者がチェーン化されたものです。
一見、表向きにはリフォーム全般会社のように見えますが、
特に水周りの工事に特化した業者が多いようです。
④や⑤のように海外製の安い水周り商品をオリジナルとして売っていたり、
外壁や屋根の外貼りカバー工法をセット価格で提案したり、
内装や間取り変更も一応セット価格では提案していますが、
実は水周り以外は外注業者に発注しているところが多いのです。
ただ④⑤とは違い、専門業を謳ってる分現場管理にも長けていますし、
全て下請けに工事を任せているようなことはありません。
また、自社でショールームまで設けている業者もあります。
一般のお客さんも多少安心感はあると思います。
業者によっては安くなるので上手に利用するのが良いでしょう。


⑦は皆様に多少の建築知識があって、
リフォームする範疇によって3者使い分けれるならば、
本当のところは一番お得な業者なのです。
一番の問題点は良し悪しの見分け方ですが、
ただこのblogを読んで理解してくださっている方であれば大丈夫ではないかと思います(^^
業者が見つかって保証の範囲が納得の上であるならば是非挑戦してみてください。
まぁ保証といっても潰れる心配がないくらいの大手で、
よほど工事費が高いところ以外は似たり寄ったりだと思ってください。
ほとんどがメーカー保証ですし、その保証範囲ですら微妙です。
そうそう、④⑤⑥でお話した海外製の安いオリジナル商品というのは、
安い分メーカー保証なんてありません。
あくまでも販売店保証しか付きませんのでご注意ください。


⑧⑨は業者というより情報網ですね(^^;
だいたい①〜⑦の中に含まれる業者だと思います。
特に⑨は前評判などが聞きやすいのが特徴ですね。
ただ大手業者の場合は、地域や担当者によって大きく違う場合があります。
安易に信用するのは危険なので注意してください。
雑誌は記事なのか広告なのかにもよりますが、
折り込み広告などもお金がかかります。
業者の規模によって捉え方が変わってくるので注意してください。
これからインターネットを通じて業者の候補を選ぶ機会は増えてくると思います。
弊社のリフォクロス
もその流れに先んじた形となります、
手前味噌で恐縮ですが(汗)

工事や施工に絡む業種をインターネットにてクレジット決済するのは日本初ではないでしょうか?
リフォーム業界にそういった形態がこれから増えてくることと共に、
優良かつ実質的な知識を得られるサイトができることがより重要になると思っています。
そしてそういったサイトができないかと考えて具現化していっています。
また出来上がり次第blogにて発表していくつもりです。
今後ともよろしくお願いします。


このblogを通して何度か言ってきていますが、
建設業者はというのは、、
各業種の施工技術+それに携わる施工管理
の良し悪しによって品質は決まります。
全てが全般にわたって兼ね備えているようなところはありえないのです。
必ず得手不得手があるのです。
今後リフォームには莫大な潜在需要が眠ってるといわれています。
そして色々な業種がいろいろな形で参入すると思います。
皆様には得手不得手の見極めができるようになってもらいたいと思っています。
そしてご自身がどのようにリフォームしたいのかを理解してもらいたいのです。