リフォームの今後 その1

過去にこの記事
から4回にわたってリフォーム業界の成り立ちや仕組みついて書いてきました。
そしてこの記事
この記事
で今後の可能性や考え方を模索し予想してきました。[[]]


今の日本が少子高齢化が進む中で、
新築工事は減っていき、リフォーム工事が増えていくことになるのは、周知の事実です。

よってリフォームはこれからまだまだ可能性や潜在需要を秘めているのです。
そしてまだ殆ど市場開拓されてないといっても過言ではないでしょう。


先ず一言で「リフォーム」といっても内容は多岐にわたります。

例えば、リフォーム種類のとしては、
①内装模様替(天井壁面・窓周・照明・家具)
②住宅設備の追加や更新(風呂・トイレ・キッチン・洗面・給湯・冷暖房・オール電化太陽光発電
③環境改善(間取・動線バリアフリー・遮熱断熱・遮音防音・採光・遮光・換気・防湿・ペット)
④外装防水(屋根・外壁・止水防水・造園)
⑤構造改善(耐震補強・増築・シロアリ)
などなどです。

本来のリフォーム優先順位としては、
⑤→①の順の優先順位で取り掛かって欲しいのですが、
しかし⑤に近いほど費用も高くなり、工期もかかってしまうので、
つい、後回しにしがちです。


そこで、皆様にオススメしたいのは、
まずは天井や壁面を気軽に「リフォーム」することです。
そうすると、隠れて見えなかった部分の下地不良やシミやカビが見つかるかもしれません。
実はこれがとても重要なことなのです。

住宅というのは時間をかけてゆっくり傷んでいきます。
余程のことがない限り、即倒壊するようなことはないです。(笑)

天井や壁面の「リフォーム」によって発見した不具合があった部分を忘れず注視すると、
仕上材の上からであっても傷みの進み具合は分かると思います。
そうすれば手遅れになる前に手当ができるのです!


皆さんに馴染みがある住宅設備の「リフォーム」も、
メンテナンス周期を占うのに重要です。

特にキッチンや洗面やトイレや風呂というのは水漏れや湿気と密接に関わりあっています。
器具を交換するときに必ず防水や配管の傷み具合をチェックしておくべきです。


環境改善の「リフォーム」は家族構成や状況が変化したときに、
必要に迫られて行うケースが多いものです。

このような改修をする以前に一度もメンテナンスをしていないと、
工事中に思わぬ不具合が出てきて出費が嵩むケースがあるので注意が必要です。


外装や防水又は構造に関する「リフォーム」というのは、
TVでの色々な報道により、悪徳業者のイメージが付きまといます。
そういった業者の被害に遭う人の大半は住宅のメンテナンスに対して無頓着な人たちです。
そもそも10年20年何もせずに放置すれば外装や防水が傷むのは当たり前ですし、
30年くらい前の建物はいくら設計や構造がしっかりしていても多少はガタがきてるものなのです。
いきなり訪問してくるようなヒマな業者に弱みに付け込まれて慌てて工事を頼んではいけません。
そういったことは住宅専門の診断士でも性急に判断を下せないものなのです。


住宅というのは年数が経つにつれ必ずメンテナンスを施していかなくてはならないのです。
最初は、模様替え程度で済んでいたものも、
年数が経つにつれ多岐にわたって「リフォーム」する必要がでてきます。

「リフォーム」はメンテナンスする場所が多ければ多いほど、
工期もお金もかかりますし技術的にも難しくなっていきます。
そして不具合の判断も難しくなってくるのです。

ある程度大部分の「リフォーム」が必要になってくると、
住宅の骨組みだけにして全く新しくする方が良い場合もあります。
それは名称も「リフォーム」ではなく「リノベーション」という言い方に変わります。

「リノベーション」をする場合に注意していただきたいのが、
普通のリフォーム業社に頼まずに、
リノベーションを専門にして且つ設計士を抱えてるような業社か、
改修工事に強い設計士に依頼する方が無難だということです。



では、次回
はリフォーム業者の種類について触れていこうと思います。