新しい協会の立ち上げ

前回で既存組合の青年部の部長として活動して行くお話、
そしてその既存組合では私がやろうとしている事を、
具現化できそうにないという話しをしました。

しかし既存の組合がダメだからといって諦めてたのでは、
正直何も変わらないし始まりません。


そんな思いを旨に‥
この時に書かせてもらってた有志の会を、
今年の7月に社団法人化しました。

社団法人クロス事業協会
RefoLife -blog-
という名称の非営利法人です。

幸いな事に、こんな途方もない呼びかけに応じる仲間を得る事ができ、
共同運営していく事となりました。

既存の組合の青年部の活動を糧とし、更なるスタッフの増強をし、
この組織を全国に展開させ、現状の業界の閉塞感を打破し、
既成概念にとらわれない考えを持ち、飛躍をしていきたいと思います。


1月21日(土)に京都で、
クロス事業協会第二回勉強会
を開催します。
業務の種類や経験年数や規模など一切問いません、
少しでも興味のある内装関係者の方は、是非ご一報下さい。

既存組合の限界

内装業界の組合という題名で、
その1その2その3その4
と4回にわたりお話させていただきました。

その際の経緯でも書かせていただきましたが、
来年度から青年部を立ち上げ部長として活動する事となりました。
発足に向けて準備作業に取り掛かる為に45才迄の者を集め、
ここ半年の間、数度にわたり討議や打合せをしてきました。

今日の業界の現状を反映してか、
青年部候補者は数十人いるにもかかわらず、集まるのは5〜6人程度です、
賛助会員であるメーカーや卸問屋の方々は20名ほど集まってくれるのですが(汗)
皆さん業界に危機感は抱いてるものの、
目先の仕事に追われて行動を起こせないのか、
もしくはハナから組合活動に対して何も期待していなかったのでしょう。

しかし、今まで私が組合に対しての疑問を持ち続けてきた事柄を聞き出し、
分かった上で何とかなる事とどうしようもない事を打合せで発表し、
討議した内容を地道に議事録を付け不参加者にも配信し続けました。
その結果、打ち合わせに出席するまでには至らないようですが、
議事録をちゃんと読んでもらってたり、色々な方に共感いただいてたりと、
そういった嬉しい情報も入ってくるようになってきました。


しかし組合内部に入り色々と活動しているうちに、
室内装飾組合が業界を変えて行くのが無理であることもよくわかりました。
やはり天下り機関である日装連の下部組織では限界があります、
今までは予想でしかなかった事が全て現実‥
いやそれ以上に荒廃しきった組織でした。
事実、全国の室内装飾組合を取り仕切っている日装連には何の力もありません、
理事の面々も大きな内装工事店の名誉職の集まりです。
結局は日本防炎協会の言いなり組織でしかなく、
無駄な人員を業界の為にならないことでしか動かさない、
本当に腐った組織である事がよくわかりました。

業界の為にならない組合に何の意味があるでしょうか?
しかし悲しいかなそれが現実です。

次回に続く)

内装業界の組合 その4

その3より続く)

昨日に私たち室内装飾業が参加する組合の総会に参加してきました。

想像どおりこの前お話させてもらった若手(?)の会の話が中心でした。
形骸化した組合の現状を打破すべく色々な意見を言わせていただきました。
そして若手(?)などという範疇でなく維新の会的な方向で行動していかなければ、
今の状態では何も変わらないと感じました。

理事長も執行部もそういった過激な(笑)話や行動を受け入れていただけるようです。
その意思表示が表面的でないことを祈りつつ、これからも組合に対し、
継続して意見していこうと思います。


前回お話していた震災復興の話について、
5月15日付けの『日装連新聞』の記事をご覧下さい。
RefoLife -blog-

日装連のボランティア活動」と大仰なタイトルがついていますが、
内容は完全に地方の組合の活動任せのようです。

理事長の話によれば日装連として震災復興の支援活動は特別行っていないとのことでした。
先日の記事
に書かせていただいた建築関連団体の取り組みとは雲泥の差です。


こういったどうしようもない団体は早々に事業仕分けされるべきとは思いますが、
今のところ必要団体として存続する以上文句を言っても仕方がありません。

私たち末端からどんどん話を突き上げていき、
天下り役員たちに給料に見合う分だけ働いていただくしかありません。
こういった怠惰な考えを断じて許してはならないのです。

内装業界の組合 その3

その2の続き)

若手の懇親会の際に室内装飾組合の震災に対するビジョンのなさを知り、
本当に情けなくなりました。
組合がやったことといえば省庁に促されるまま小額の募金をしただけです。
一体何の為の「組合」なのかと思いました。


室内装飾組合というのは各都道府県に49拠点があり、その中心を
日本室内装飾事業協同組合連合会(日装連)が取り仕切っています。
そんな立派な組織がありながら各地方の横の繋がりは皆無に等しく、
お隣の都道府県同士ですらほとんど交流のないような状態です。
都道府県内でもメーカーから職人に至るまでの情報交換や意見交換の場も乏しく、
防炎ラベルの発行や技能試験の斡旋業務くらいしかやっていないのが実情です。


室内装飾業に携わる者として、
震災の復興のために何かできることはないか?とずっと考えてきました。
このblogの中でも色々と模索してきましたが、
やはり我々単独でできることには限界があります。

しかし室内装飾組合として‥
地方の理事長クラスならできることはあると思うのです。
簡単なことです‥
被災地の室内装飾組合に呼びかけをすれば良いのです。

地震により商売道具を失ってしまった組合員の状況を聞き、
足らない商売道具を全国の室内装飾組合に募るだけで、
被災地の多くの同業者が助かるのではないでしょうか?
そしてその活動を聞いた各メーカーも協賛することは間違いないでしょう。


上から降りてくる指令を待ってるだけではダメなのです。


早速今月の中旬に組合の総会があるようです。
懇親会もあるようなので出席しようと思います。
若手の懇親会のことは理事達の耳にも入ってるはずです。
もちろん震災復興支援の話もしっかり提言し実行させようと思っています(笑)



この時に書いた有志の集いの活動も進んでいます。
そして確かな形になろうとしています。
できれば組合の方も形骸化から脱却し、
意義を取り戻すことができれば言うことは無いと思いますがいかがでしょうか?


私は業界発展の為にはどちらも必要不可欠な事だと思っております。

その4へ続く)

内装業界の組合 その2

その1より続く)

私たち室内装飾業が参加する組合のことを以前に
書きましたが、
その中で「青年部」なるものの話をさせていただきました。

いよいよそれを実現していこうということで組合員の比較的若手
(と言っても40代が多い)が先月20日過ぎに一同に会し懇親会をしました。

その中の話をかい摘んで書きますと‥
・今の理事長は過去に立ち消えになっていた「青年部」を復活させたい
・何をしていいのか分からないから理事の若手(40代後半二代目)に丸投げ
・その二代目若手(?)理事はとりあえず懇親会をして若手の意見を聞こう
といった話の流れでした。

組織を簡単に言うと、形骸化した組合の長老達の集まりが理事で、
その理事の長老たちが順繰りに理事長をバトンタッチしていってるようです。
現在の理事長が市議会議員か何かなので「組合の実績を残したい」という話、
そして、その答えとして「青年部」を復活させようということのようです。


前にお話させていただいたように組合にはあまり関わらないように、
その若手の懇親会でも、発言しないようにしていたんですが、
あまりの組合の体たらくに我慢できなくなり色々進言をしてしまいました(汗)

私の意見を要約すると‥
・30代までが「青年部」であるべき
・形骸化した理事会や総会をやめるべき&組合員の出席を求める
・若手と呼ばれる者(40代から)にも理事をやらせるべき
といったとこです。

無論「口だけ番長」では情けないので、
「理事になる覚悟を持ってる」上で話をしました‥
あまりにも情けない現状に我慢できませんでした(大汗)

組合の震災復興に対する取り組みにも情けない話があったんですが、
それは次回に書こうかと思います。


その3に続く)

建築耐震の真実 その4

一般の建物の構造に詳しくない方でも、
比較的簡単に耐震診断できるサイトがあるので紹介します。


国土交通省住宅局が監修し(財)日本建築防災協会が編集している、
RefoLife -blog-
「誰にでもできる我が家の耐震診断
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/wagayare/taisin_flash.html
です。
そしてこちらはPDF版
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/seismic/file/wagayare.pdf
となります。


しかしせっかく建築基準法が改正されたり
耐震設計がしっかりできていても、
肝心の施工精度が悪ければ「絵に描いた餅」となってしまうのです。


最初の方少し前にも書きましたが、
有名なハウスメーカーに依頼していても、実際には地元の工務店や大工さんが建てており、
さらにマージンを大きく搾取された状態で工事をしているのが現状です。
そういう状況では、職人も少し気にはなっても自主的に補強などはまずやらないでしょう。
逆に、ハウスメーカーの現場監督や営業マンの指摘がないのに、
自主的ににやってしまうと好意が仇となって責任まで取らされることがあるからです。

少し前に書いたようにハウスメーカーの現場監督や営業マンは、
施工に関しては、ド素人に近い人が多いにも関わらずその様な状態なのです。
いくらしっかりとした設計やテストをしていても良い建物が建つ訳がありません。


ただそれでも世界的に見てみると日本人は極めて勤勉で真面目です。
世界標準で見れば、日本は設計と施工の間のギャップは少なく、極めて優秀と言えるでしょう。

比較的優秀と思われるお隣の国『韓国』ですらとんでもないことになってます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%B1%8A%

日本はこれに比べればまだマシといえますが、
本当の意味で真面目に建てられているのはバブル以後か関西淡路大震災以後でしょう。


原子力発電所でも同じことが言えます。
国が技術の粋と莫大なお金を集めて建造したかのように言われていますが、
その実、民間の建築とあまり変わらないか若しくは酷い状態です。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

書いてあることが全て正しい訳ではないと思いますので、
参考程度に読んでみて下さい。


長々と書いてきましたが少しは参考になったでしょうか?
私見が混ざってますので全てを鵜呑みにしないで
ご自分で判断するようにしてくださいね(^^

建築耐震の真実 その3

関西淡路大震災』の時に
「立派な公共の建物は倒壊したのにハウスメーカーの建物は倒壊しなかった」
とか
「在来工法の建物は倒壊するがハウスメーカーの建物は大丈夫」
なんて話をよく耳にしました。
しかしこれはハウスメーカーだから倒壊しなかった訳ではありません。
それは前回書いたように建築年数に因るところがあるのです。
単純に、当時ハウスメーカーの建物は比較的の新しかったからなのです。

もう一つ大きく差が生まれたように見えた重要な点があります。
それは立地条件です。
特に『関西淡路大震災』のような活断層が動いた都市直下型地震では、
箇所の直下とその隣ですら倒壊具合に大きな差が生まれるのです。
真下で断層がズレたことによって大きな縦揺れが起きました。
だから軽い建物の方が被害が少なく、重い建物の方が被害が大きかったと言えます。

住宅などの全体的には軽い建物でも、
在来工法のように屋根に重い瓦を多く使っている建物には不利で、
ハウスメーカーのように軽い屋根材を多く使ってる建物には有利でした。

だから阪神高速道路の橋桁よりハウスメーカーの建物が丈夫な訳ではないのです。
被害の大小は色々な条件が重なった結果と言えるでしょう。


前回の最後の方も海外によくある石造りの建物を例に挙げましたが、
建物と地震の関係で重要なのは立地条件なのです。
比較的耐震性の弱い建物でも建ってる場所さえ強固な地盤であれば、
仮に地震が起こったとしても被害が少なくて済むのです。
RefoLife -blog-

逆に言えば、どんなにお金や時間を使って地震に強い建物を建てても、
地盤が弱ければあっけなく潰れるものなのです。


この地震大国である日本の中で、
そんな地盤丈夫な立地条件なんて探しようがないと思われると思いますが、
一目で分かるようなヒントはあるものなのです。

お住まいの土地、もしくはお探しの土地の近所に古墳や古代の出土品がある地域は、
地盤が丈夫で古来から安定して人が住んでいた証と思って間違いないでしょう。
まだ中世や近代の風水や貿易の有利さに影響されず、純粋に自然災害の少なさで
住む場所を選んだと思われる時代です。

そういった場所であればこれから先も、
地盤が安定している可能性は高いと思われますがどうでしょうか?


次回は施工精度について考えてみたいと思います。