解り難い建設業界 その1

この記事
から前回まで 3回にわたって新築住宅中心のクレームについて書いてきました。
以前には、シックハウス症候群についてもこの記事[[]]
含めて3回にわたり触れてきました。
僅かではありますが、新築住宅業界の問題の核心に近い部分が、
皆様にも少しずつ解ってきていただけたのではないかと思っています。


では今回は何故私がこういったことを知り得たのか、
何故このような考えに至ったのか、
気恥ずかしさを押さえて、少し書こうかと思います(汗)


私の家は家業が元々インテリア店でした。
古き良き時代であったので、子供の頃はよくカーテンやカーペットの納品を手伝ったものです。

そして、時代の流れと共に家業はインテリア店から内装仕上工事業に遷り変っていきました。
徐々に街の工務店の下請けから、ゼネコンの下請けもこなすように変わっていったのです。
丁度バブル期のそのころ私は家業をよく理解しているが故に、家業を継ぎたくなく(笑)
建設業(元請側)で生計を立てる事を目指すべく建築専門学校へ行きました。

その後、工務店に就職内定をもらってたにも関わらず親の頼みを断れず、
内装仕上材卸商社に、バブルがはじけた直後に就職しました。

何故か内装仕上工事業というのは、商社であるにもかかわらず工事をするのが当り前の業界で、
その頃は本当に多種多様なメーカーや建設業者や内装仕上業社や職人と仕事することができました。

しばらくして、親の具合が悪くなり家業に戻りました。
擦った揉んだがありながらも内装仕上工事業に従事していくようになりました。

その頃から徐々に、建設業の矛盾や業界の悪しき慣例に疑問を感じ始め、
その後、業界外の人たちとも触れ合い吸収し、
建設業界はこのままではいけないとの想いを強めていったのです。


建設業界というのは一般の皆様に非常に解り難く、
一般の人たちには所詮理解できないものとして、
説明する事を諦め放置されてきました。

昔は売り手市場でしたので、それでも成り立っていたのですが、
買い手市場となった今では、
説明することを避けて誤魔化しや逃げや責任の擦り合いに
終始しているのです。


私はそういった現状を打破し「なんとかせねば」と思うのです。
そういった経緯や、現状を踏まえて、微力ではありますが、
私はこの場を解説や暴露(笑)する場に使っていこうと思っています。


次回
は建設業界の構造的なものに触れていこうと思います。