内装業界の組合 その1

建設工事業は業種ごとに様々な組合があります。[[]]
その組織母体も様々ですが大概は国交省に属するものです。


建設業関係の組合とは名ばかりで、よく話題になる国交省天下り出先機関です。
私達工事業社は、そういう組織とわかっていながら入会していなければならない理由があります。

内装業系でいえば工事物の防炎の証明のほとんどが組合の監理になってるのです。
平たく言えば組合員でなければ消防検査が通らず工事をした物件が引き渡せないのです。

消防側が検査機関として利権を振りかざしている訳ではありません。
消防の方も検査を通し書類申請するのには、防炎の証明が必要なのです。
そしてその証明を発行する国交省は組合を通じ防炎ラベルを購入しないと防炎の証明が発行できないと
しているのです。なんかおかしいですよね(笑)

例えばクロスなら1区画天井に2枚と壁に2枚を貼りなさいという事になってます。
ワンルームマンションの100件口の物件ならば、規定通りに全て貼ったとすると、
洋室とキッチンの天井と壁で8枚×100件で800枚必要です。
ラベル一枚の単価が32円ですからこの物件に対して25,600円かかるという事です。
更にカーテンやカーペットも防炎ラベルというものが必要となり、
しかもクロスより一枚辺りの単価が大きいのです。


しかしそういったことは良くある話で、わざわざ不買運動するつもりも
事業仕分けされるように働きかけるつもりもありません(笑)

組合の中で働いてる人は真面目にラベルを発行し機関紙を配り寄り合い会や
勉強会や技能検定の受付斡旋等の業務をされていますから。


ただ建設業の業社の横の繋がりがそんな成り立ちである組合に頼らざるを得ない現状の方が
問題だと思っています、組合の本来の主目的であるものが失われ、形骸化し、只の
「防炎ラベル発行機関」になってるからです。



この前書いた記事
で既成の枠にとらわれない有志の集いの事を書きました。

その中で「組合よりも希望あふれるいい集まりだ」という声を多数いただきました。
そして最近になって組合の理事達も「このままではいけない」と思い
「青年部」なるものを作ろうとしているようです。
しかし私は、組合という枠を出なければ正直何も生まれないと思ってます。
本当に組合が真摯にそう思うなら組合内部で有志を持った者が集える場所を作るべきです。
今考えてるような只の「青年部」では少しだけ今までの理事会より年齢が若くなるだけで
何も変わりません。


考えるのは誰でも出来ます。
行動を伴える人間同士結びつく事が大切なのです。