住宅に対する考え方

ほとんどの人たちが住まいというのは一生に一度の買い物であると思っておられる方が多いでしょう。
はたしてそうでしょうか?[[]]
その昔自動車が珍しかった頃、
最初は高級品で滅多に買い換えたりできるものでないと思ったはずです。
しかし現在はどうでしょうか?
その頃とは比べ物にならないくらい自動車業界の環境が変わりました。

住宅の事情も同じようにとはならないでしょうが、
近い未来にもう少し手軽なものになる時代になります。
いや、もう既にそこまで来てるかもしれません。

手軽なもの=安価
となると思いますが、今の新築住宅の価格は、
資材費と人件費と宣伝広告費を含めると限界にきています。
余程これから革新的で合理的な建材や工法が出てこない限りは安くはならないでしょう。

では中古住宅はどうでしょう?
今現在必要住宅戸数というのは既に過供給気味になってます。
これからは人口が減少することもあって、どんどん安くて優良な中古住宅が出てくる事となります。
そうなってくるとライフスタイルや家庭環境によって移り住んでいくということにもなってくるでしょう。
(欧米ではそういったスタイルになっています。)

例えば近い将来、仕事のスタイルが通信の発達によって通勤が最小限度になったとします。
引越しなどもネットやモバイルや物流の環境整備より簡易的になる日が来るでしょう。
そうなることによって、
・若い頃は都会のど真ん中にマンションに住んで
・子供が生まれたら静かで環境の良い一戸建てに住んで
・子供の手が離れたら家庭菜園ができる田舎に住んで
・老後は気候が良く医療施設が近くにあるマンションに住む
なんて事も中古物件の購入や買取を繰り返していくことにより可能になります。
今まで以上に気軽にライフスタイルに合わせて住まいをリニューアルできるようになると思います。

建設業もそういった将来を予想し考えていくと、
何が廃り何が残るか見えてくると思います。
またそういう未来が早く訪れるような発想や働きかけが必要となるでしょう。

だから今、私達建設業界に携わってる者に必要なこと、
それは、改修や改築を一般消費者によりわかりやすく安価で手軽にできるシステムを作り、
それを一般的に広めていく事なんじゃないでしょうか?


この業界の現在は不景気な話ばかりですが、
私はとてつもない可能性を秘めた面白い時代に関わる事ができていると思ってます。
まだまだこの業界は楽しく、やり甲斐があり、未来があります!
人というのは「やりたい」と思うことや「なったらいいな」と思うことに必ず向かうのですから、
それは今までもこれからも変わらないのです。