まず初めに
数年前から自分の働いているこの業界の事をずっと書きたいと思っていました
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リフォクロス
このHP
を立ち上げたのを機に、
その頃から現在まで、あまりにも一般的に認知も理解もされていない業界である。
「建設」「リフォーム」「インテリア」
のホントの話を脱線しながら(笑)書いていこうかと思っています。
では、まず初めに私の知るこの業界の歴史をぶっちゃけたいと思います。
私の知らないバブルの頃は、
建設業界は建設元請である現場監督から下請け業者や職人に至るまで、
それこそ毎日のように新地や祇園に飲みに行ったり、ゴルフをしていたくらい皆儲かってました。
景気が良い→需要が溢れる→受注するが仕事がこなせない→単価が吊上がる→景気が良い
という、今では考えられないような無限インフレループだったようです。(^^;
15年くらい前、私はバブル崩壊直後から本格的にこの建設業界(内装下請)に入り仕事をしました。
バブル崩壊状態も落ち着き、「それなりに適正な価格」になりつつありましたが、
それでも消費税アップ前の駆け込み需要や公共投資もまだまだ多く、
(特に関西圏においては)阪神淡路大震災の復興もあって比較的ショックも少なかったのです。
当時、バブル呆けした人たちは、毎日のように愚痴を言っていました。
特に、職人についてはとりあえず少し仕事さえ覚えれば、まだ月に百万円近くも
稼ぐことができた時代でしたので、着実に技術を磨いていた者はごくわずかで
大半は仕事を選んでやっているのが実情でした。
現場監督も厳しくなってきたとはいえまだ予算に余裕があり、
業者に予算振り分けをしたあとの余剰金で過剰接待をまだまだ受けられた時代です。
まだまだ土建国家である日本は、建設業を過保護にできていたのですね。
(国土交通省の前身である建設省の官僚や族議員の既得権益を守るために。)
その後、ゼネコン疑惑や悪徳リフォーム業者により、
建設業=悪者
のイメージがすっかり付いてしまいました。
それに追い討ちをかけるように、急速な需要縮小による過当競争が始まります。
デフレの進行も合わせて消費者にとっては良いものが安く手に入る時代に移ってきました。
しかし、
「更に安く」
というデフレスパイラルは建設業に悪影響を及ぼしていきます。
建設業の大半は「手作り(オーダーメイド)」なのです。
家やビルは工業製品ではなく、工業製品に人の手が加わって初めて製品となります。
費用で言えば、大量生産できる工業製品(材料)の割合よりも
現場で職人が技術力を駆使して手を加える割合の方が大きい業界なのです。
例えば、現在のこの業界の請負現状は、こんなひどい状態になっています。
(特に)入札や相見積もりで取った仕事は、予算が絞りきられた状態となっており、
最終工事業者が受注した段階では、適正な材料費や技術料が払えなくなってしまうのです。
それによってどうなるのか‥?
工事業者の仕事は、「最低限の法律を守った上で、如何に安い材料を買い叩き、
如何に安くできる労働者を探せるか?」になってしまうのです。
技術力を無視して格安で仕事をする下請業者‥
それをより徹底して探せる元請建設会社が、余剰金を生み出すことが可能となり、
その余剰金が多くのテレビCMや広告の原資になるのです。
現状では、
値引き=手抜き
と言っても過言ではありません。
では今、建設に関わる仕事は無名な地元業者の方が全て優れているのか?
答えは「NO」です。
有名どころでも真面目な業者、不真面目な業者‥
無名どころでも真面目な業者、不真面目な業者があります。
そのあたりはこれから先徐々に書いていこうかなと思っています。
ただ私自身業界の現状は良いとは思っていませんが、悲観もしていません!
システム的にあまりにも稚拙であまりにも手付かずの状態が残っているからです。
この点は製造業に比べたら進歩の余地が多分に残されていると思います。
ただ(今の製造業でスポイルされつつある)手作りの部分の技術や曖昧さなどの良い部分は残しつつ‥
システマチックな良い方向に変わっていけたら良いなと思っています。
私みたいな者が烏滸がましいかも知れませんが(^^;
このHP
をきっかけに「願えは叶う」(笑)と思って継続していこうと思っております。
よろしくお願いしますm(__)m