建設業の報道と真実 その2

前回
の続きです。
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今回は「カーペットはダニの温床」という偏向報道について書きます。
それまでは、住宅の床といえば大半が「カーペット」だったのが、
どうして「フローリング」ばかりになったのでしょうか?

報道以前は足元が冷えて埃がたまりやすい「フローリング」は人気が無く、
足元が暖かく安価で埃が目立ちにくい「カーペット」の方が人気がありました。

ちょうどそのころから「アレルギー」が社会問題になってました、
そして「アレルギー」の原因をダニやハウスダストや花粉ということにしました。
そこで「カーペットはダニの温床」と偏向報道をし、
ハウスダストや花粉を拭き取る事ができる「フローリング」もてはやしたのです。
その後「カーペット」の住宅での使用は激減し、業界は壊滅的なダメージを受けました。
しかし「アレルギー」の問題は収まるどころか大きな問題になるばかりです。

本当に当時の報道や選択は正しかったのでしょうか?

まずはハウスダストや花粉からみてみましょう。
「フローリング」でも「カーペット」でもハウスダストや花粉の量は変わりません。
問題となるのは住宅の中のハウスダストや花粉の量ではなく、
人体に触れたり吸引するかどうか?なのです。
「カーペット」というのはハウスダストや花粉を吸着させる特性を持ってます。
なので空気中にハウスダストや花粉が飛散する量は、実は「フローリング」の方が多いのです。

そしてダニの方といいますと、
「フローリング」の方が「カーペット」よりダニは少ないと言えます。
しかしここでも問題となるのは住宅の中のダニの量ではありません。
人体に触れたりするかどうかが重要なのです。
「カーペット」に直接寝転がったりすることが無ければ問題ないと言えます。
どちらかといえば「布団」や「ソファー」の方が問題でしょう。

ハウスダストや花粉やダニの無い住宅なんて世界中のどこにもありません、
人間が生活してれば必ずついてくるものなのです(笑)
「カーペット」や「カーテン」や「布団」や「ソファー」等の繊維質の物は、
必ずハウスダストや花粉を吸着しダニを寄せて棲まわせてしまいます。
要は使用状況と掃除や洗濯のバランスなのです、
悪戯に繊維質の物をたくさん増やしても掃除や洗濯が大変なだけですから。
最近の「カーペット」は防ダニや花粉吸着を謳ってるものもあります、
またタイル調になっていて丸洗いできるようなものも出てきてます。
ハウスダストや花粉やダニを吸着しない「フローリング」よりも、
「カーペット」の方が「アレルギー」をコントロールしやすいとも言えるのです。

では「アレルギー」ってハウスダストや花粉やダニだけが原因なのでしょうか?

「アレルギー」というのは未だに症状や個人差により違い、
何が起因してるかの特定が現代医学でも解明が難しいのです。
原因物質である「アレルゲン」も様々と言われています。
ダニやハウスダストや花粉はもちろんですが、
食品から合成洗剤排気ガスVOCに至るまで多種多様なのです。


では当時が作られ誘導された報道だとしたら何の目的があったのでしょうか?

これは私の推測なんですが‥
一つは当時「アレルゲン」としてやり玉にあがりそうになった、
排気ガスVOC
から目線を逸らせたかったからではないでしょうか?
ダニやハウスダストなんて昔からあったものであるにも関わらず、
「アレルギー」なんてものは一般的ではありませんでした。
となると排気ガスVOC辺りを何とかしなくては解決しないように思います、
しかし何ともできない今、何かに八つ当たりさせるしかなかったのではないでしょうか?
もう一つは当時台頭してきた新参者であるインテリア業界を牽制し、
林業や建材業界をを守る目的もあったのではないでしょうか?
木材の輸入自由化を迫られた日本は、
少しでも林業を守らなければならない事情もあったのでしょう。
成長が早く建材に使いやすい杉やヒノキを大量に植林したにもかかわらず、
安い輸入木材の台頭により日本の林業は壊滅状態になり、
伐採できなくなったことで花粉症の被害が大きくなってるのは皮肉な事実ですね。


話は逸れますが、琵琶湖のブラックバス諸悪説もそうです。
湖岸工事や干拓事業により葦林や浅瀬や内湖という優良な産卵場所を無くし、
琵琶湖固有種が絶滅しかかってる全ての責任を、
そもそも食用として輸入し、繁殖てしまったブラックバスに被いかぶせているのです。
だいたいブラックバスというのは幼魚から成魚を捕食する魚です。
捕食もそんなに上手くないですし琵琶湖固有種の絶滅への影響は少ないはずです。
どうしても魚のせいにするならば淡水真珠養殖のために放流してしまったブルーギルの方が、
卵や稚魚を啄ばむのでよほど影響が大きいというのは周知の事実です。
当時の県知事が指導した淡水真珠養殖の時に間違って放流した魚なので諸悪には・・ごにょごにょ


とまぁ話は脱線しましたが、
ホントに報道や政治なんてあまり真に受けてはいけません(笑)
必ず物事の真実は多面的に冷静に見極めなければいけないということが、
この記事を通して今まで以上に解って頂けたら幸いです。